2014年02月25日
ホタルイカ来たー!
本日2度目のアップでございます。
ずっと荒れてた富山湾も、ようやく春の穏やかさが顔を出すようになりました。
気温も上昇傾向で風向きも悪くない
そろそろ来てもおかしくないな?
昨晩は、そんな思いで、ロッドを振りながらフラフラしてきました。
釣りの方は芳しくなく、イマイチな状況で…
MARS
ブラボースクイッド
color:ネイチャーグリーン
同じく…
この方達だけは元気みたいで5匹ポンポンと
ダメとわかっていながらも移動
ここでも…
LUCKY CRAFT
ワンダー45ライトウェイトチューン
color:クリアーピンク
同じく…
たぶん4~5匹ポンポンと
この方は水面まで飛び出す位に元気なのに、本命さんはご機嫌ななめで…
諦めかけたところで、ようやく!
ん…25程か
アカンな…
LUCKY CRAFT
ワンダー45ライトウェイトチューン
color:クリアーピンク
撤収!
いや、ちょっとアレ見てこよ
おっ!
何だか賑やかしいぞ!
ついに始まった!
ホタルイカの身投げ!
食べる気が無い自分は捕る気もなく、必死になるオッサンの横でホタルイカ観察(笑)
40年程前の少年時代には、親にホタルイカ捕りに行きたい!行きたい!って騒いで良く連れてってもらったなぁー
そんな事を思い出しながら、その光景を眺めておりました。
いよいよですよ!
ホタルイカに翻弄され、辛い思いをし、痛い目に合い、もがき苦しみ、寝不足に耐えながら、それでも楽しい
ドMの春がスタートです♪
身投げ予報の参考にどうぞ!
では、以前に書いた記事ですが、ホタルイカの身投げに関しての記事です。
いよいよ、時には爆釣を、時にはその神出鬼没さに翻弄されたりする時期がやってきた。
ここで、ちょっとホタルイカについて、釣り人目線で考えてみた
★なぜ光るのか?
ホタルイカはその身体に3種類の発光器をもっている。
①まずは、腕の明るい奴で、第4腕先端にある大きな発光器、この発光器は瞬時に強い光を発する。これはホタルイカが生息する暗い深海で捕食者に襲われた時に相手を驚かせたり、目を眩ませる為にあると思われる。まぁ、墨の代わりみたいなもんかな?(墨もあるけど…)
②皮膚発光器は胴体にある発光器で、暗がりで捕食者の目を逃れるために、自分自身の影を消す働きがあるとされているもので、ホタルイカが生息する深海でも、僅かながら光が到達する。捕食者が下から見上げると餌となるホタルイカは影絵のようにシルエットがはっきりと浮かび上がり、捕食者に発見されやすい。そこで、ホタルイカは光を感知する器官で上から来る光の強さを感知し、それと同じ強さの光を身体の下側から発して自分の影を消し捕食者から見つからないようにしている。
要は小魚がギラギラする事で捕食者から見えにくくするところを、ホタルイカは自ら発光する事により下から見えにくくしてるって事ね。
③もう一つ、眼球上にも発光器を持っているが、これに関しては何の為にあるのか、明確な答えは出ていないらしい。
ホタルイカが生息する深海では捕食者から逃れる為の発光も、私たちがホタルイカの恩恵を受ける海岸の浅場では、その発光も捕食者である我々のターゲットから見ればアタックポイントとなるのかもしれない。したがって、ルアー本体を光らせる、夜光玉をフックに装着する。等の方法はよりリアルにルアーを見せる方法の一つかもしれない。
また、その逆で、光を通さず発光もしないルアーでよりシルエットをはっきりさせ捕食者にルアーを発見させるのも一つの作戦と言えるな。
★ホタルイカの接岸
春、産卵期のホタルイカは昼間は水深200〜300m付近に居て、夕方頃から浮上し始め、夜には海岸近くの浅場(岸より約0.5〜1km)で産卵する。
この産卵行動は満月の日に活発になり、産卵が終わると深場へ帰って行く。富山湾の定置網は、この深場へ帰っていくホタルイカを捕獲する為のもので、網の入り口は岸に向けて設置されている。
★身投げの仕組み
先にホタルイカの産卵は、満月の日に活発となると書いたけど、ホタルイカの身投げは新月の日に多く見られる。なぜ?
その原因は、本来産卵が終わったホタルイカは月の光を目安として自分の位置を把握し移動して深場へ戻っていく。新月で月の光が無いとホタルイカは方角が解からなくなってしまい、誤って海岸に異常接近し陸地に打ち上げられる。
また、町の灯りにより、方角を見失うという説もあるが…
ホタルイカは“光”を敏感に感知し、行動しているみたい。
★接岸条件
①気象概況
ホタルイカの漁期は2月中旬から5月下旬までの約4ヵ月だけど、この期間内で豊漁が続く年でも突然捕れなくなる不漁の日が現れる。
その時の気象概況を調べると、前日の午後から日没頃、特に午後2時〜4時頃に集中した降雨が観測されると次の日は不漁になる。ちなみに、夜間や午前中の降雨は漁獲高にあまり影響を与えないようだ。なにか塩分濃度の変化が関係してるのかも?
②月齢
ホタルイカが大挙して海岸に打ち上げられる日があるけど、このホタルイカの異常行動「身投げ」は、深夜から夜明け頃に起こる事が多い。
この身投げの起きた日のデーターを調べてみると、月齢0〜5および月齢19〜30の期間(新月前後)に集中して確認されている。逆に、月齢10〜19の期間(満月前後)には殆ど確認がない。
この辺りは私のメインターゲットであるメバルの行動とも重なる。本来は夜行性であるのと、先に述べたようにホタルイカは光を利用して身を隠す事から、月のある日はメバルは活発に行動せず、タフな釣りになる事が多い。
月の出と月の入りを調べて釣りに行ければ良いんだけど、現実は行ける時に行くしかない…
★接岸と風
身投げと風向きの関係を調べると、湾内中央部付近では身投げが確認された日の風向きは殆どが南よりの風に集中している。(県西部では西〜南、県東部では東〜南)
様は、陸地から沖合に向かって吹く風で、この風が吹くと海の表面にある海水や浮遊物を沖に運ぶ。
富山湾では北向きの風が吹くと海岸近くは水深2メーター程度までは淡水が混入し、比重や塩分濃度が低くなる。これに春は雪代と水田の濁りが加わる。
田植え時期にタフなコンディションの日が多いのはこの為で、この傾向は富山湾全体に見られ、陸地から結構離れた地点まで影響があるみたいだ。
ところが、この状況も南向きの風が吹くと一変し、海岸近くの海水は1〜2時間程度で100メートル深の海水成分と一気に等しくなるらしい。
これは、海面を覆っていた淡水層が南向きの風により沖へ運ばれ、深層からの新しい海水が湧き上がる為で、以前からホタルイカの身投げは新月の南風に多く見られると言われるが、その理由は、新月で方向を誤り海岸近くに異常接近したホタルイカが、南風によって深層から湧き上がる海水の流れにより運ばれ海岸に打ち上げられる為だって事だね。
ホタルイカの身投げに関してちょっと書いてみたけど、これを読んで『よっしゃー!新月大潮の日に出撃だー!』と安直に考えるのはちょっと待って!イタい目に合うかも…(汗) きっと釣れても、ホタルイカ出始めの短時間だ。
身投げ量=釣果量とはならないのが、このパターンの難しいところ(汗)
私は出来るだけホタルイカの接岸情報の少ないポイントを選択する様にしてる。(シーズン初期&クロダイ狙いを除く)
クロダイやシーバスのように胃袋の大きな魚ならまだ良いけど、メバルみたいな小さな魚は、たぶん10匹もホタルイカを食ったらゲップが出るだろう。
うちらが、旨いステーキをたらふく喰ったあとに、プラスチックで出来たステーキのサンプルを見ても、間違って食い付く程食い意地のはった人はそうそう居ないだろう。
超可愛くて、グラマーな女性と濃厚な時間を共にした帰り道に… これは大丈夫な野獣も居るか(爆)
これと同じで、大量のホタルイカが居る中に、ホタルイカのリアルカラールアーを投げても良い結果は出にくいだろう。
でも、そんな時でも魚に口を使わせることが出来るのがルアーなんだけどね!(カラーやアクションで)
近日中にホタルイカの身投げがあった場所、前回の身投げからの日数(食ったホタルイカの消化にかかる時間)を考えて、その日のポイントを考えれば楽しい釣りが出来るかもね??
コイツは以前(4月)に釣った個体だけど、キープしてチェックしたら、胆が異常に肥大し、エグイ位にホタルイカがお腹から出てきた…
これがあるから、富山独特の強力な引きをするハイパーメバルが出来るんだね!
※この記事は、あくまでも私個人の考えで書いた物であり、参考にして海へ行ったんにホタルイカ居ないじゃん!!なんて苦情は受付ませんから!(笑)
ずっと荒れてた富山湾も、ようやく春の穏やかさが顔を出すようになりました。
気温も上昇傾向で風向きも悪くない
そろそろ来てもおかしくないな?
昨晩は、そんな思いで、ロッドを振りながらフラフラしてきました。
釣りの方は芳しくなく、イマイチな状況で…
MARS
ブラボースクイッド
color:ネイチャーグリーン
同じく…
この方達だけは元気みたいで5匹ポンポンと
ダメとわかっていながらも移動
ここでも…
LUCKY CRAFT
ワンダー45ライトウェイトチューン
color:クリアーピンク
同じく…
たぶん4~5匹ポンポンと
この方は水面まで飛び出す位に元気なのに、本命さんはご機嫌ななめで…
諦めかけたところで、ようやく!
ん…25程か
アカンな…
LUCKY CRAFT
ワンダー45ライトウェイトチューン
color:クリアーピンク
撤収!
いや、ちょっとアレ見てこよ
おっ!
何だか賑やかしいぞ!
ついに始まった!
ホタルイカの身投げ!
食べる気が無い自分は捕る気もなく、必死になるオッサンの横でホタルイカ観察(笑)
40年程前の少年時代には、親にホタルイカ捕りに行きたい!行きたい!って騒いで良く連れてってもらったなぁー
そんな事を思い出しながら、その光景を眺めておりました。
いよいよですよ!
ホタルイカに翻弄され、辛い思いをし、痛い目に合い、もがき苦しみ、寝不足に耐えながら、それでも楽しい
ドMの春がスタートです♪
身投げ予報の参考にどうぞ!
では、以前に書いた記事ですが、ホタルイカの身投げに関しての記事です。
いよいよ、時には爆釣を、時にはその神出鬼没さに翻弄されたりする時期がやってきた。
ここで、ちょっとホタルイカについて、釣り人目線で考えてみた
★なぜ光るのか?
ホタルイカはその身体に3種類の発光器をもっている。
①まずは、腕の明るい奴で、第4腕先端にある大きな発光器、この発光器は瞬時に強い光を発する。これはホタルイカが生息する暗い深海で捕食者に襲われた時に相手を驚かせたり、目を眩ませる為にあると思われる。まぁ、墨の代わりみたいなもんかな?(墨もあるけど…)
②皮膚発光器は胴体にある発光器で、暗がりで捕食者の目を逃れるために、自分自身の影を消す働きがあるとされているもので、ホタルイカが生息する深海でも、僅かながら光が到達する。捕食者が下から見上げると餌となるホタルイカは影絵のようにシルエットがはっきりと浮かび上がり、捕食者に発見されやすい。そこで、ホタルイカは光を感知する器官で上から来る光の強さを感知し、それと同じ強さの光を身体の下側から発して自分の影を消し捕食者から見つからないようにしている。
要は小魚がギラギラする事で捕食者から見えにくくするところを、ホタルイカは自ら発光する事により下から見えにくくしてるって事ね。
③もう一つ、眼球上にも発光器を持っているが、これに関しては何の為にあるのか、明確な答えは出ていないらしい。
ホタルイカが生息する深海では捕食者から逃れる為の発光も、私たちがホタルイカの恩恵を受ける海岸の浅場では、その発光も捕食者である我々のターゲットから見ればアタックポイントとなるのかもしれない。したがって、ルアー本体を光らせる、夜光玉をフックに装着する。等の方法はよりリアルにルアーを見せる方法の一つかもしれない。
また、その逆で、光を通さず発光もしないルアーでよりシルエットをはっきりさせ捕食者にルアーを発見させるのも一つの作戦と言えるな。
★ホタルイカの接岸
春、産卵期のホタルイカは昼間は水深200〜300m付近に居て、夕方頃から浮上し始め、夜には海岸近くの浅場(岸より約0.5〜1km)で産卵する。
この産卵行動は満月の日に活発になり、産卵が終わると深場へ帰って行く。富山湾の定置網は、この深場へ帰っていくホタルイカを捕獲する為のもので、網の入り口は岸に向けて設置されている。
★身投げの仕組み
先にホタルイカの産卵は、満月の日に活発となると書いたけど、ホタルイカの身投げは新月の日に多く見られる。なぜ?
その原因は、本来産卵が終わったホタルイカは月の光を目安として自分の位置を把握し移動して深場へ戻っていく。新月で月の光が無いとホタルイカは方角が解からなくなってしまい、誤って海岸に異常接近し陸地に打ち上げられる。
また、町の灯りにより、方角を見失うという説もあるが…
ホタルイカは“光”を敏感に感知し、行動しているみたい。
★接岸条件
①気象概況
ホタルイカの漁期は2月中旬から5月下旬までの約4ヵ月だけど、この期間内で豊漁が続く年でも突然捕れなくなる不漁の日が現れる。
その時の気象概況を調べると、前日の午後から日没頃、特に午後2時〜4時頃に集中した降雨が観測されると次の日は不漁になる。ちなみに、夜間や午前中の降雨は漁獲高にあまり影響を与えないようだ。なにか塩分濃度の変化が関係してるのかも?
②月齢
ホタルイカが大挙して海岸に打ち上げられる日があるけど、このホタルイカの異常行動「身投げ」は、深夜から夜明け頃に起こる事が多い。
この身投げの起きた日のデーターを調べてみると、月齢0〜5および月齢19〜30の期間(新月前後)に集中して確認されている。逆に、月齢10〜19の期間(満月前後)には殆ど確認がない。
この辺りは私のメインターゲットであるメバルの行動とも重なる。本来は夜行性であるのと、先に述べたようにホタルイカは光を利用して身を隠す事から、月のある日はメバルは活発に行動せず、タフな釣りになる事が多い。
月の出と月の入りを調べて釣りに行ければ良いんだけど、現実は行ける時に行くしかない…
★接岸と風
身投げと風向きの関係を調べると、湾内中央部付近では身投げが確認された日の風向きは殆どが南よりの風に集中している。(県西部では西〜南、県東部では東〜南)
様は、陸地から沖合に向かって吹く風で、この風が吹くと海の表面にある海水や浮遊物を沖に運ぶ。
富山湾では北向きの風が吹くと海岸近くは水深2メーター程度までは淡水が混入し、比重や塩分濃度が低くなる。これに春は雪代と水田の濁りが加わる。
田植え時期にタフなコンディションの日が多いのはこの為で、この傾向は富山湾全体に見られ、陸地から結構離れた地点まで影響があるみたいだ。
ところが、この状況も南向きの風が吹くと一変し、海岸近くの海水は1〜2時間程度で100メートル深の海水成分と一気に等しくなるらしい。
これは、海面を覆っていた淡水層が南向きの風により沖へ運ばれ、深層からの新しい海水が湧き上がる為で、以前からホタルイカの身投げは新月の南風に多く見られると言われるが、その理由は、新月で方向を誤り海岸近くに異常接近したホタルイカが、南風によって深層から湧き上がる海水の流れにより運ばれ海岸に打ち上げられる為だって事だね。
ホタルイカの身投げに関してちょっと書いてみたけど、これを読んで『よっしゃー!新月大潮の日に出撃だー!』と安直に考えるのはちょっと待って!イタい目に合うかも…(汗) きっと釣れても、ホタルイカ出始めの短時間だ。
身投げ量=釣果量とはならないのが、このパターンの難しいところ(汗)
私は出来るだけホタルイカの接岸情報の少ないポイントを選択する様にしてる。(シーズン初期&クロダイ狙いを除く)
クロダイやシーバスのように胃袋の大きな魚ならまだ良いけど、メバルみたいな小さな魚は、たぶん10匹もホタルイカを食ったらゲップが出るだろう。
うちらが、旨いステーキをたらふく喰ったあとに、プラスチックで出来たステーキのサンプルを見ても、間違って食い付く程食い意地のはった人はそうそう居ないだろう。
超可愛くて、グラマーな女性と濃厚な時間を共にした帰り道に… これは大丈夫な野獣も居るか(爆)
これと同じで、大量のホタルイカが居る中に、ホタルイカのリアルカラールアーを投げても良い結果は出にくいだろう。
でも、そんな時でも魚に口を使わせることが出来るのがルアーなんだけどね!(カラーやアクションで)
近日中にホタルイカの身投げがあった場所、前回の身投げからの日数(食ったホタルイカの消化にかかる時間)を考えて、その日のポイントを考えれば楽しい釣りが出来るかもね??
コイツは以前(4月)に釣った個体だけど、キープしてチェックしたら、胆が異常に肥大し、エグイ位にホタルイカがお腹から出てきた…
これがあるから、富山独特の強力な引きをするハイパーメバルが出来るんだね!
※この記事は、あくまでも私個人の考えで書いた物であり、参考にして海へ行ったんにホタルイカ居ないじゃん!!なんて苦情は受付ませんから!(笑)
Posted by ネイチャー at 17:45
│メバル